9月2日、5日に発売されたan中部版に掲載されました。ご覧ください。


FILE 95 〈即興詩〉
伊本 翔一朗

●イモト・ショウイチロウ
S.50.5.12生まれ。27才。B型。三重県出身。
金山総合駅などでの路上パフォーマンスや、イベントなどで活躍中。

(リード)
今回登場するのは、路上やイベント会場で、即興の詩を書いて、披露する書き下ろし
パフォーマンスや、自作の詩がはいったポストカードを販売している伊本翔一朗さん。
こんな疲れた世の中だから、伊本さんのやさしいコトバで癒されたい?!

(キャッチ)
今日も誰かのために自分のためにコトバを書いてます。

 どうしてこの活動を始めようと思ったの?
「自分レベルで詩を書いてたのが、だんだん“誰かのために残したい”“誰かに伝えたい”という思いにかわって」
 自分のコトバを表現する場所が“路上”や“イベント会場”だったんだね。
 はじめて活動を始めた日のことを教えて。
「一宮駅構内で作品並べたら始めてすぐに警備員に注意されせっかくヤル気になったから不安な気持ちを抱えたまま金山行きを決意」
 その日の反響はどうだった?
「実はあまりなかったですよ。その日は5時間位やって、2〜3人見てくれただけ。最初の頃はきびしかったですね(苦笑)」
 そして伊元さんは、金山で活動を続けるうちにある女の人に会う。
“私ってどんな人にみえますか?”自分の目の前の座った女の人の言葉。何か迷ってる彼女の悩みを聞いて即興書いたコトバ“自分に素直に。心に素直に。思ったこと大切に。”こんな出来事が即興詩に力を入れ出すきっかけとなり…。
 着実に路上やイベントでの活動を重ねていたある日、より多くの人に自分のコトバを
伝えるチャンスに出会う。本の出版だ。

 本が出た後の活動は?

「本の宣伝もあって、全国的に大きいところは回ろうと。大阪のイベントに行ってきたのですが、思った以上の反響があってよかったですね。ストリートでもやろうと先日、再度大阪へ出かけたのですが、暑さも手伝って立ち止まる人はやや少な目。それでも本を手に取ってくれる人もいたし、大阪のパフォーマーとも仲良くなれたので、新たな土地での出会い・経験が自分のなかで貴重な体験になりました」
 路上で売る。初対面の人と真正面から向き合う。それだけに大変なことも多いのでは?
「自分は字が上手い訳でもないし、心理学を勉強した訳でもなく、特別文学少年な訳でもない。だから、人の話をきいて、詩を書くことを悩んだこともありました。でも差し出したあと相手が笑顔になったり自然な涙にかわったり、そんな素直な表情が見えるとやっぱり嬉しいです。悩みもそれさえあれば、乗り越えられるんです」

 初対面の取材でこんなに心をさらだして話したのは初めてかもしれない。なんだか、とても安心してついおしゃべりになってしまう。“あっゴメン。自分ばかり話してた?!”なんていいながら(笑)。伊本さんは私に1枚コトバをプレゼントしてくれた。彼の暖かいコトバがじわ〜っと心の中に広がって、読み終えたあと私は“笑顔”になり疲れていた心が少し“元気”になった。ありがとう。これからもみんなを、笑顔にしてね。anも応援してるよ。

〈伊本 翔一朗の歩み〉
いろんなの人に自分の「詩」を伝えたい。

1998年頃
“誰かに伝えたい”がどうしていいか分からない頃
 ↓
2000年7月
心の奥底に溢れる見えないコトバを表現する為に、路上活動開始。
 ↓
2002年6月
作品集「はじめての贈り物」を発売

〈Super Dream〉
より、多くの人にこの本を読んでもらいたい。
多くの人にコトバを伝えていけたらな。と思ってます。

〈super goods〉
初の作品集“はじめての贈り物”(定価1000円)文芸社より全国の書店にて発売中!!
ここ2年間で書いた46作品収録。書き下ろしパフォーマンスも行っている著者の温かさが伝わってくる作品です。




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