駅前などで配布されている学生向けのフリーペーパーCampus faceに掲載されました。ご覧ください。
Interview Corner 突撃どキュンッ
路上アーティストにインタビューの巻
今回協力してくれたのは伊本翔一朗さん
作品集の出版。デザイン名古屋フェスティバルで「テーマ賞」を受賞など。活動場所を全国に広げ、癒詩家として活動中。
落ち込んだ時、悩んでいる時、元気になる為のとっておきの薬、それは「言葉」なのではないでしょうか。友達や恋人の一言で元気で前向きな気持ちになれた経験はありませんか?今回お話を聞いた伊本翔一朗さんは、みなさんの後ろ向きになった背中をポンッと押してくれる癒詩家(いやしや)さんです。
言葉を書き始めたきっかけは?
いまから4年位前、本屋さんである本を読んですごく感動したんです。言葉の力のすごさを感じて、自分の思っている事をまとめてみようと思いました。当初は歌の詩のような長編のものを書いていました。
その後、路上での活動をされだしたんですよね?
はい。詩のコンテストなどは、具体的な評価がわからないでしょ。どうして駄目だったのかとか。何がよかったのかとか。だから、直接評価が知りたくて路上に出たんです。
それはいつ頃ですか?
2000年7月の初め頃ですね。当時住んでいた場所から一番近かった一宮駅でやりました。でも、規制が厳しくて。だからその足で金山駅に向かいましたね。金山は、今は結構規制が厳しくなっちゃたんですけど、当時は路上で活動してる人が多くいたんですよ。
伊本さんの作品、字体にとても味があって素敵ですよね。これは最初からなんですか?
いいえ。路上に出始めた最初は普通の字で作品を出してました。でもあんまり見てもらえなくて。2001年の夏、もうやめようかと思ったりしてました。ちょうどその時に、あるイベントで巨大な旗に自分の作品を書ける機会があったんですね。それで、どうせ書くなら豪快に書いてやろう!と思って書いた時に今の字が生まれました。それから、作品の字も書き直しました。字が違うだけなのに、路上でやっていても見てくれる人が増えたんです。
伊本さんのオリジナルといえば、やはり!「あなただけの詩を3分で考えます」というものだと思うのですが、いつもインスピレーションで考えるんですよね?
そうです。お客さんからテーマを与えられない限りはインスピレーションで考えています。
お客さんはどんな方が多いのですか?これは最初からなんですか?
20才前後の女の方が多いですね。でも男性の方も珍しくないです。年齢も、下は小学生から上は70才ぐらいの方まで書いたことはありますよ。年齢層は実に幅広いですね。だから書いてておもしろいです。
去年は大阪や東京でも活動されて、活動される場が広がっている感じを受けますが、今の活動をしていて嬉しかったことは何ですか?
評価を知りたいと思って路上に出始めたので、お客さんの笑顔や涙といった純粋な表情を見れたことが一番嬉しいです。目の前に座ってくれた人の背中を少しでも押せたら幸せですね。
これからの目標などがあれば聞かせてください。
今までのようにいろんな場で活動して、思っていることを伝えていきたいですね。多くの人に伝わればいいなと思います。今の自分をもっと大きくしていきながら、作品も広めていきたいです。
今日はありがとうございました!!
先日、伊本さんが出られたあるイベントのお手伝いをさせて頂きました。並べてある伊本さんの作品を見ながら、「この言葉いいね〜」と話してる場面、伊本さんの前に座って詩をもらったお客さんの表情が明るく変わる場面を幾度も見ました。その場面を見る度に、私は言葉の持つ力の大きさを改めて実感させられました。大きな力を持つからこそ、簡単に人を傷つけることもできてしまいます。言葉の力をマイナスに使わずに、プラスに使っていきたいですよね、伊本さんのように。伊本さんが2002年6月に本を出版されました。「はじめての贈り物」(文芸社、定価1000円)新作12作を含む、46作が載っています。おすすめです☆
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