「涙のあとに」
第6話
その日も独りで帰ることになった優卯くんですが、今日はしっかりと前を見ながら、一歩ずつしっかりと歩いていました。
「ただいま。」
元気な一言にお母さんの声もはずみました。
「おかえり。大きな声であいさつしたみたいね。ちゃんと謝った?」
「うん。でも、みんなは何も言ってくれなかったけど、みんなが大切な友達だってことがわかったんだ。お母さん。ありがとう。」
優卯くんに元気が戻ったことに安心したお母さんでしたが、それ以上に優卯くんが一回り大人になったように感じてたのがうれしかったのでした。
「また、今までみたいにみんなと楽しく遊べる日が来るはずよ。」
お母さんは自然に優卯くんの前に座り、優卯くんの頭をなでていました。
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